「子どもの英語、何歳から何を始めたらいいの?」「英検とTOEFL、うちの子にはどっちが必要?」。英語の悩みは、子どもの年齢とともに形を変えて、何度もやってきます。
わが家はタイとシンガポールで約13年、4人の子どもを育ててきました。おうち英語の教材選び、オンライン英会話、英検、学校選び。英語については、うまくいったことも、後悔していることもたくさんあります。
この記事では、そんな実体験をもとに「子どもの英語、年齢別にやること」をまとめました。幼児期のおうち英語から、オンライン英会話、英検・TOEFL、英語のキープ術まで。
日本在住でも海外在住でも、今のわが子に合うところから読んでみてください。海外在住・帰国子女のご家庭向けの内容は、後半にまとめています。
ちょんぷー子どもの英語教育と日本語教育は得意とするテーマです。
子どもの英語は年齢ごとに「やること」が変わる
子どもの英語でいちばん大切なのは、時期ごとに目的を切り替えること。小さいうちは「好きになる」、小学生で「土台をつくる」、高学年からは「見える形に残す」、そして中高生で「進路に活かす」。この流れを知っておくだけで、やるべきことがぐっと整理されます。
| 時期 | 英語のテーマ | やること |
|---|---|---|
| 0〜6歳 | 英語の耳と「好き」を育てる | 月額制の英語教材・DVD・絵本 |
| 小学校低学年 | 話す・読むの土台づくり | フォニックス・オンライン英会話 |
| 小学校高学年 | 英語力を見える化 | 英検・CASEC・学校選びの見直し |
| 中学生 | 受験に活かす | 英検2級〜準1級・受験の計画 |
| 高校生 | 進路を広げる | TOEFL・IELTS・推薦入試 |
| ずっと | 英語をキープする | オンライン英会話・英語の読書 |
日本の学校に通う子も、インターナショナルスクールに通う子も、大きな流れは同じ。違うのは、英語に触れる量と、家庭でのフォローの比重です。
【0〜6歳】英語の「耳」と「好き」を育てる時期
幼児期は、勉強よりも「英語って楽しい」と感じてもらうことが何より大切。英語の音にたくさん触れて、歌や遊びの中で自然に口に出す。そんな時期です。
- 英語の歌やDVDを、毎日の生活の中で流す
- 英語の絵本を読み聞かせる(日本語の絵本も大切に)
- おもちゃやカードを使って、遊びながら英語に触れる
- 親が「英語を楽しむ姿」を見せる
こどもちゃれんじイングリッシュ|まずはここから始めるおうち英語
おうち英語を気軽に始めたいなら、ベネッセのこどもちゃれんじイングリッシュ(こどもちゃれんじEnglish)がおすすめ。0〜6歳を対象に、年齢別のコースで動画・おもちゃ・テキストが届くしくみです。
しまじろうが好きなお子さんなら、英語の入り口としてとくに相性のよい教材。月々の負担が軽く、途中でやめやすいのも安心できるポイントです。
現在息子が使っています。ゲームなどを通して学べるのが良いなと感じます。
| 比べるポイント | こどもちゃれんじEnglish | ディズニー英語システム |
|---|---|---|
| 対象 | 0〜6歳 | 0歳〜(小学生以降も使える内容) |
| 費用 | 月額制で始めやすい | 一括購入で高額 |
| 教材の量 | 2か月ごとに届く年齢別教材 | DVD・CD・本・カードなど大量 |
| やめやすさ | 途中でやめやすい | 購入後は使い切る工夫が必要 |
| 向いている家庭 | まずは気軽に英語に親しみたい | 予算をかけて英語環境を本格的に作りたい |
ディズニー英語システム(DWE)|本格派だけど高額な英語教材
ディズニー英語システム(DWE)は、わが家が長女の赤ちゃん時代に購入し、下の子たちまで約10年使ってきた教材。ただ、正直なところ、誰にでもおすすめできる教材ではありません。
長女は日本語より先に「hat」と言ったほど英語が大好きに。途中で「しまじろうがいい!」と言い出して中断した時期もありましたが、3歳でバンコクに引っ越してインター幼稚園に入ったとき、英語への抵抗はほとんどありませんでした。単語を覚えたというより、英語の「土台」ができていたと感じています。
一方で、使いこなせなかった教材があるのも正直なところ。リモコン操作が必要な教材は、子どもが自分で操作できる年齢になったころには興味が薄れていました。高額な教材なので、買うなら「毎日どう使うか」まで考えてから。まずは月額制の教材やDVD、絵本で十分だと感じています。
現在は教材もipadでみられるように変わっていますが内容は同じです。


英語DVD・洋書絵本で毎日の英語時間を
教材にお金をかけなくても、英語DVDや洋書絵本で十分に英語環境は作れます。わが家でもDVDはBGMのように流し、寝る前は絵本の時間にしていました。海外絵本のサブスクを使えば、選ぶ手間もかかりません。



【小学校低学年】話す・読むの土台をつくる時期
小学校に入ると、英語は「聞く」から「話す・読む」へ。この時期に大切なのは、フォニックス(文字と音のルール)で読む力の土台をつくることと、英語を話す機会を毎日少しでも持つことです。
- フォニックスで、英語を「読む」ための基礎を固める
- オンライン英会話で、毎日少しでも英語を話す
- 英語の簡単な読み物(リーダー)を音読する
- 英検は焦らず、楽しめる範囲で挑戦する
オンライン英会話でフォニックスと会話を
わが家では、低学年の次女はオンライン英会話で文法やスピーキング、フリートークに取り組んでいました。意外だったのは、文法を日本語より英語で説明してもらったほうが、すっと理解できたこと。英語で考えるクセがついている子には、英語のまま学ぶほうが合っているようです。
英語がほとんど抜けてしまった三女は、フォニックスのテキストを使ってやり直し。先生がくまのぬいぐるみで声を変えてくれるレッスンが大好きで、楽しく続けられました。

英語で教科を学ぶオンラインスクール|グローバルステップアカデミー
英語を「習う」だけでなく、英語で「学ぶ」経験をさせたいなら、グローバルステップアカデミー(Global Step Academy)も選択肢。4〜15歳を対象にしたオンラインの英語スクールで、英語の4技能に加えて、算数やプログラミングなどの教科を英語で学べるのが特徴です。
インターナショナルスクールの授業に近い学び方なので、将来インターや留学を考えている子、英語をもっと伸ばしたい子に向いています。帰国後に「英語で考える力」をキープしたい子にも相性のよいスクールです。[要確認:最新の料金・無料体験の内容]
[体験メモ:使ったかどうか・使った子・感想]
低学年の英検は「焦らない」が正解
低学年でも英検に挑戦する子は増えています。ただ、パソコンで受ける英検S-CBTは、マウス操作や時間配分に苦戦しやすいのが実情。わが家の次女も低学年で受験しましたが、問題文を読むスピードや画面操作に慣れるまでが大変でした。級にこだわりすぎず、「受けてみたら楽しかった」くらいで十分です。
【小学校高学年】英語力を「見える化」する時期
高学年は、英語力を英検などの「資格」として形に残していく時期。中学・高校受験で、英検の級が大きな武器になることもあります。また、中学以降の進路を見すえて、学校選びや英語との付き合い方を考え始めるタイミングでもあります。
- 英検3級〜準1級を目標に、計画的に受験する
- パソコンで受ける英検S-CBTも活用する
- CASECなどで今の英語力をチェックする
- 中学以降の進路を見すえて、英語の目標を決める
英検準1級に小学生で合格するまでにやったこと
長女は小学5年生のとき、英検S-CBTで2級と準1級を受験し、準1級に合格しました。目的は「英語を忘れないように」。気負わずに受けたつもりでしたが、準1級はやはり簡単ではありませんでした。
参考書は5冊取り寄せ、わかりやすい部分を組み合わせて使用。苦労したのは、スピーキングの瞬発力と、リーディングの難しい単語です。最終的には、技能ごとに目標を分けて対策しました。
- リスニング:取りこぼさない
- スピーキング:すぐに答える瞬発力をつける
- リーディング:英語のまま語彙を増やす
- ライティング:書き方の型を身につける

1日で4技能を受験できる英検S-CBT
英検S-CBTは、パソコンで受ける英検。4技能を1日で受験でき、受験日の選択肢が多いのが魅力です。従来型の日程が合わないときや、早く結果がほしいときにも便利です。
注意したいのは、スピーキングの録音が時間制限でバッサリ切れてしまうことと、画面操作に慣れが必要なこと。本番前に、CBT形式の予想問題で練習しておくと安心です。


CASECで今の英語力をチェック
自宅のパソコンで受けられる英語テストCASEC(キャセック)は、英検やTOEICでどのくらいのレベルかの目安がわかるのが便利。英検の級選びや、TOEFLを受ける前の力試しにも使えます。

【中学生】英語を受験に活かす時期
中学生になると、英語は「受験」と直結してきます。高校入試では、英検の級を持っていると英語の試験で優遇される学校も。学校の英語の授業だけでなく、資格として英語力を積み上げておくと選択肢が広がります。
- 英検2級〜準1級を、中学卒業までの目標にする
- 志望校の入試で英検がどう活かせるか確認する
- オンライン英会話で、話す力も落とさない
- 英語だけでなく、5教科の基礎もしっかり固める
【高校生】TOEFL・IELTSで進路を広げる時期
高校生になると、英語は大学進学の武器に。海外大学はもちろん、国内大学の推薦入試や総合型選抜、英語資格を利用できる一般入試でも、TOEFLやIELTS、英検のスコアが活かせる場面が増えています。
- 志望校で使える英語資格(英検・TOEFL・IELTSなど)を確認する
- 海外大学を目指すなら、高2の冬までにTOEFL対策を始める
- まずはCASECなどで今の実力を把握する
- 推薦入試・総合型選抜の準備も並行して進める
TOEFL iBTは早めの準備が必須
TOEFL iBTは、海外大学で学ぶための英語力を測る試験。英検やTOEICと違って、大学の授業のような問題が出されるのが特徴です。2026年からは試験時間が大幅に短くなり、スコアの出し方も変わりました。
| スコアの目安 | 主な進学先のイメージ |
|---|---|
| 60〜70前後 | アメリカのコミュニティカレッジなど |
| 80前後 | アメリカの州立大学、国内大学の英語資格利用入試など |
| 100以上 | 海外のトップ大学、国内難関大学の入試など |
TOEFLは短期間の詰め込みが効きにくく、半年〜1年の準備が必要。高2の冬までには対策を始めて、高3の春には基準となるスコアを持っておくのが理想です。受験校によっては受験から2年以内のスコアしか使えないこともあるので計画的に受験しましょう。

推薦入試・総合型選抜という道
英語力や留学経験は、推薦入試や総合型選抜でも大きなアピールポイント。オンラインで受講できるサポートサービスもあります。

【全年齢】せっかくの英語を忘れないためにやること
英語は、使わないとあっという間に抜けてしまうもの。英語の習い事をやめたとき、学年が上がって部活や勉強で忙しくなったとき。英語に触れる機会が減ると、とくに年齢が低いほど抜けるのも早いと感じています。
- オンライン英会話で、短くても毎日続ける
- 英語の本や動画を、日常の楽しみとして続ける
- 英検など、次の目標を決めておく
- 親も一緒に英語を学び、家庭の英語時間をつくる
わが家では、オンライン英会話を家族で続けています。ファミリープランなら、兄弟や親子でレッスンをシェアできるのも助かるところです。長女はニュースのディスカッションや英検対策、次女は文法とフリートーク、三女はフォニックスと、それぞれの目的に合わせて使い分けています。

【帰国子女・海外在住の場合】英語で気をつけたいこと
ここからは、海外在住のご家庭や、帰国子女として日本に戻る予定のご家庭向けの内容です。海外にいると英語環境に恵まれる一方で、英語と日本語のバランスや、帰国後の英語キープなど、考えることがぐっと増えます。ここでは「英語」に関わるポイントにしぼってまとめました。
| 時期 | 帰国子女・海外在住ならではのテーマ |
|---|---|
| 幼児期 | インター幼稚園か日本語の幼稚園か |
| 小学生 | インターか日本人学校か・日本語のキープ |
| 小学校高学年 | 一時帰国中の英検・学校の見直し |
| 小学校高学年〜中学生 | 帰国生入試・英語入試に向けた英語対策 |
| 高校生 | 帰国生入試・海外大学に向けたTOEFL |
| 帰国後 | 英語を忘れないしくみづくり |
幼児期|インター幼稚園という選択
海外在住なら、インター幼稚園やインター部のある幼稚園も選択肢。毎日数時間の英語環境は、家庭だけではなかなか作れない大きな力になります。長女はDWEで英語の土台ができていたこともあり、3歳でバンコクのインター幼稚園に入ったときも、英語への抵抗はほとんどありませんでした。

小学生|インターか日本人学校か
海外での学校選びは、英語だけで決めないことが大切。インターは「英語を学ぶ場所」ではなく「英語で学ぶ場所」です。英語がわからないまま入ると授業についていけず、家庭でのフォローも欠かせません。帰国後の進路や、帰国生入試の条件まで見すえて選ぶのがおすすめです。



バンコクのインター選びは、エリア別にまとめた記事も参考にしてください。


小学生|インターに通うなら日本語のキープも
見落としがちなのが、日本語の力。英語が考える軸になると、英語と日本語のどちらも中途半端になってしまうこともあります。わが家で意識していたのは、次のようなことでした。
- 日本語の本や漫画、雑誌をたくさん家に置く
- 平日の夕方は習い事を減らし、日本語学習の時間を確保する
- 通信教育で、日本の学校の進み具合に合わせる
- 目標を決めすぎず、帰国後の進路の選択肢を残しておく



小学校高学年|一時帰国中に英検を受ける
海外在住だと、従来型の英検は申し込みのタイミングが合わないことも。わが家も申し込みを逃したことがきっかけで英検S-CBTを知り、一時帰国のスケジュールに組み込んで受験しました。帰国後の受験を考えるなら、海外にいるうちに英検の級を取っておくと安心です。
小学校高学年|インターから日本人学校へ転校した理由
わが家では、長女が高学年に入るタイミングで、インターから日本人学校へ転校しました。中学・高校に向けて、日本語で深く考える力をつけたかったこと。そして、4人分のインターの学費が大きな負担だったことが理由です。
シンガポールの日本人学校は英語の授業がレベル別で、長女はいちばん上のクラスに。転校後も、英検対策やオンライン英会話で英語力をキープしました。

小学校高学年〜中学生|帰国生入試の対策は専門塾も
帰国生入試や英語入試を考えるなら、帰国生向けの専門塾も心強い存在。代表的なのが、帰国子女アカデミー(Kikokushijo Academy)です。
- 幼稚園年中から高校3年生まで通える
- 授業はすべて英語の「完全英語環境」
- 中学受験の帰国生入試・英語入試の対策コースがある
- 中学生向けには高校受験・編入に向けた英語対策もある
- オンラインのライブ授業で、海外からでも受講できる
海外にいるうちからオンラインで対策を始め、帰国後は校舎に通う、という使い方もできます。国内のインター生や、英語が得意な子が通っているのも特徴です。[要確認:最新のコース・料金・校舎]
受験と帰国時期は「帰国子女受験ロードマップ」へ
帰国子女の受験は、帰国する学年によって準備も入試のしくみも大きく変わります。帰国生枠の条件、小・中・高それぞれの受験ルート、帰国時期の逆算スケジュールは、ロードマップ記事にまとめました。英検やTOEFLを受験でどう活かすかも、あわせて確認できます。



高校生|帰国生入試と海外大学に向けたTOEFL
国内大学の帰国生入試や海外大学では、TOEFLのスコアが求められることが多くなります。目安は、国内大学の帰国生入試でTOEFL80前後、難関校や海外のトップ大学なら100以上。短期間の詰め込みが効きにくい試験なので、海外にいるうちから計画的に準備しておくと安心です。
帰国後|英語を忘れないしくみをつくる
帰国後にいちばん心配なのが、英語を忘れてしまうこと。日本語中心の生活になると、英語を使う機会は一気に減ります。わが家では一時帰国中も帰国後も、オンライン英会話を1日1〜2レッスン続けることで英語をキープしています。日本の学校に戻ったときの戸惑いも、事前に知っておくと安心です。忘れるのは一瞬です。


帰国後も英語で学ぶ環境を続けたい場合は、国内のインターナショナルスクールという選択肢もあります。

まとめ|子どもの英語は年齢に合わせて目的を切り替えよう
子どもの英語に、ひとつの正解はありません。わが家も4人それぞれ、英語との付き合い方がまったく違いました。大切なのは、年齢と目的に合わせて、やることを少しずつ切り替えていくことです。
- 0〜6歳:月額制の英語教材や絵本で、英語の耳と「好き」を育てる
- 小学校低学年:フォニックスとオンライン英会話で土台づくり
- 小学校高学年:英検やCASECで英語力を見える化
- 中学生:英検2級〜準1級を目標に、英語を受験に活かす
- 高校生:TOEFLやIELTSで進路を広げる
- 全年齢:オンライン英会話や読書で英語をキープ
- 帰国子女・海外在住:英語と日本語のバランス、帰国後の英語キープもセットで考える
迷ったときは「今、何のために英語を学ぶのか」を親子で話してみてください。目的がはっきりすると、選ぶべき方法も自然と見えてきます。
子どもの教育、ひとりで悩んでいませんか?
英語のこと、学校選びのこと、これからの進路のこと。子どもの教育は、正解がわからないまま決めなければならないことばかりです。
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もっとくわしく知りたい方は、noteもどうぞ。海外で4人の子どもを育てたわが家の体験を、ブログより一歩ふみこんで本音でつづっています。

