【インターナショナルスクールの基本5点‼】帰国生入試となんとなくインターを選んだ時に困ること

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【インターナショナルスクールの基本5点‼】帰国生入試となんとなくインターを選んだ時に困ること
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インターナショナルスクールに通って5年ほどになり
このブログもインターナショナルスクールに興味のある人の
訪問が多くなっています。

早速インターナショナルスクールの基本5点‼
帰国生入試となんとなくインターを選んで困ることについて
書いていきたいと思います。

ちょんぷー

インターに入れてよかったことももちろんたくさんあるのですが
あえて、厳しい点から述べたいと思います。

目次

インターナショナルスクールの基本5点と困ること

英語を学ぶ場でなく英語で学ぶ場である

  • 英語が上達するといいな
  • せっかく海外に来たから英語ができるようになってくれたらいいな

という理由でインターナショナルスクールを選ぶ家庭も多いと思います。

ただそれも正解なのですが、一つ確認しておかないといけないことは

英語を学ぶ場所ではなく英語で学ぶところであるということです。

英会話学校ではないのです。

英語力ゼロで入学する場合、しっかりESLのようなサポート授業を
オプションで取るなり、英語の塾に通うなりしないと

全く授業についていけないだけで数年間無駄にすることとなります。

もちろん子供は適応力が高いので、友人との会話を通して英会話は
すんなりと上達するかもしれませんが、
授業が理解できるレベルになるかどうかは
ある程度最初の頑張りが必要になります。

娘の学校で言えば、基本的に手厚いサポートがないので
ついていける子・いけない子の差がものすごくついています。

それでもテストなどを通して結果は数値化され、ついていけなければ
離脱するしかないのがインターナショナルスクールです。

学ぶ内容も、考え方も日本とは全く違っています。

日本の小中学校と同じ扱いとならない

これはなんとなくインターナショナルスクールに入れたら後々大変困ることですが
法律上、インターナショナルスクールは通常の小中学校と同等の扱いとはなりません。

インターナショナルスクールの小学部、中等部に通うことは、
「学校基本法」において、義務教育を履修したとみなされないのです。

そのため、インターナショナルスクールに通う子どもは、
法律上は「不就学児童生徒」となってしまいます。

一条校という「学校教育法」の第1条に定められた学校であるかどうかで
扱いが違います。

ほとんどのインターナショナルスクールが「各種学校」扱いとなり
無許可の学校となるため、国内中学の受験資格がないことも。

ただし実際に海外在住の場合は、住民票さえあれば
自治体に認められるケースがほとんどのようです。

日本の小中学校に編入する際は、条件などすんなり入学できるのかなど
確認しておく必要があります。

また例えばほかの国で日本人学校に入ろうと考える場合、
編入試験が課される場合もあります。
(例:シンガポール日本人学校)

小学校までインター生が中学受験をする場合

なんと、インターを卒業しても学校によって中学へ入学できない可能性もあります。

特に国内インター出身の場合にそういう判断をされることが多くあります。

「一条校」ではない小学校を卒業しても小学校過程を
修了したとはみなされないため、中学への入学資格がないのです。

ではどうしたらいいのかというと、

①インター生に帰国枠入試の資格を与えている私立中学を受験する
②小学生のうちに一条校の学校に転校して小学校卒業資格を得て中学受験をする
③公立小学校に籍を置き、インターとダブルスクールをする
(国内インターに通わせる場合、公立に籍だけおいて
インターの休みや土曜日に通うということもあります。)

こういうこととなります。

安易に選択してしまうと、後悔することとなるかもしれません。

ルール上はこうなっていますが、海外在住の場合、
地方自治体が特に証明無しで認めるケースがほとんど
のようです。
実際に、年齢が合致していて住民票がきちんとあれば問題なく編入いただけますと
回答いただいたところも多くあります。(試しにいくつか問い合わせました。)
受け入れ予定校によっては課題提出の必要があることもあるので、
自治体と、学校に直接問い合わせるのがベスト
です。
現地校ならOKだけどインター不可という学校もあるそうなので、
ぜひご自身で問い合わせてみてくださいね‼

学校教育における9年の課程を修了した者
に該当するかどうかは海外の現地校やインターナショナルスクールに通わせている場合は、
都道府県の教育委員会や受験をしたい高校に確認をしておく必要があります。

日本の高校を受験する場合、
「入学年の3月末日までに9カ年の学校教育過程を終了、またはその見込み」
になっている必要があります。(一部の学校を除く)

その場合、以下の対応が必要となりますが
それぞれリスクも考えられます。(海外子女教育振興財団HPより)

  1. 早めに帰国して公立中学校に編入し、3月末日までに修了見込みとする。
  2. 海外の全日制日本人学校に編入し、3月末日までに修了見込みとする。
  3. 海外の学校をそのまま卒業し、日本の高1の途中(多くは9月)に編入学する

日本とインターで学年の区切りが違うので、特にアメリカ式の場合
学年を一つ下げなくてはいけないなどの問題が出てきますのでご注意ください。

帰国子女受け入れ校検索サイト(海外子女教育振興財団)

高校までインター生が日本の大学を受験する場合

受験資格が認めらるのは以下です。(文部科学省HPより)

これに満たない場合は高校卒業認定試験(いわゆる大検)に合格する必要
があります。

1.初等中等教育が12年以上の国からの場合
外国において、学校教育における12年の課程を修了した者
➢ 外国において、12年の課程修了相当の学力認定試験に合格 + 18歳以上
➢ 指定された在外教育施設の課程を修了した者
➢ 国際的な認証団体(WASC・ACSI・CIS)から認定を受けたインターナショナルス
クールにおける12年の課程の修了をした者

2.初等中等教育が12年未満の国からの場合
➢ 外国において、高校に対応する学校の課程の修了+指定された準備教育課程を修了した者
➢ 外国において、高校修了相当の学力認定試験に合格+指定された準備教育課程を修了した者
➢ 外国において、指定された高等学校に対応する学校の課程を修了した者

3.初等中等教育の年数を問わない

➢ 国際バカロレア資格、アビトゥア資格、バカロレア資格又はGCEA資格を取得した者
➢ 各大学で実施する個別入学資格審査 + 18歳以上

文科省HPより引用

大学入試までくると、IBを取ったり、早いうちから目標を立ててそれに向かう
カリキュラムになっていることが多いのであまり心配はいらないかもしれませんが
現状こうなっています。

日本の教育とは全く違うことを肝に銘ずる

たまにあるのが、インターナショナルスクールに日本の感覚を持ち出す
人がいることです。

例えば、先生からのフォローが少ない、フィードバックがないなど。

日本のように手厚くサポートしてもらえるなんて思ってはいけません。

親も受け身でいてはダメで、
気になることや要望があればどんどん言っていくべきです。

自主性を育てるのがインターナショナルスクールです。

個性は伸びるが協調性は身につかない可能性

自主性が伸びて、自己肯定感も高くなりがちでよいこともたくさんある反面
我が強くなり、協調性を重視する日本の教育になじまなくなる可能性もあります。

日本に帰る予定がある場合は、日本の雰囲気にも慣れておく必要があります。

家庭でフォローすることがたくさん

課題、ポートフォリオ作成、日本語の勉強のフォローなど
親がフォローしなくてはいけないことも学校により程度は様々にしろ
かなりあります。

インターに入れたら何とかなるわけではないので、
その覚悟があるかどうかも今一度考える必要があります。

まとめ

いかがでしたか。今回は、インターナショナルスクールの基本5点‼
なんとなくインターを選んだ時に困ることを中心にまとめました。

ぜひ帰国後のプランも確認しながら、学校選びをしてくださいね。

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この記事を書いた人

バンコク&シンガポール《海外在住10年》の4人子育て中ママ。
日本で2人、タイで2人出産し家族でタイ周辺国制覇‼
「旅育」を意識した大家族海外旅行、刺繍、習い事、おいしいものにアンテナを張り日々を楽しく過ごすことが得意。
インターナショナルスクール、日本の公立、海外日本人学校に通わせバイリンガルを育てている経験からの教育情報、実際暮らしたタイ・シンガポール観光情報、海外お得情報についてつづります。

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