英検準1級は、小学生にとって大きなチャレンジ。それでも、しっかり計画を立てて取り組めば、合格は十分に目指せます。
ただし、英検は2024年度に大きくリニューアルされ、準1級にも「要約問題」が加わりました。この記事では、最新の試験内容をふまえて、小学生の英検準1級合格に向けた勉強法とおすすめの参考書を紹介します。
ちょんぷーわが家は「英語を忘れないように」と気負わずに受けたのですが、長女が小学生で準1級に合格できました。そして今、次女がリニューアル後の準1級に挑戦中です。長女のときの経験と、次女のいまの取り組みをあわせて紹介します。

英検準1級とはどんな試験?

レベルの目安は大学中級程度
英検準1級は、大学中級程度のレベル。社会生活で求められる英語を十分に理解し、使えることが求められます。語彙の目安は7,500語程度といわれ、2級と比べて社会的なテーマの単語がぐっと増えます。
帰国子女受験で難関校を目指す場合は、小学生のうちに準1級以上を持っていると有利になることもあります。

試験の内容【2024年度リニューアル後】
| 試験 | 内容 | 時間 |
|---|---|---|
| 一次試験 | リーディング(31問)・ライティング(2題) | 筆記90分 |
| 一次試験 | リスニング | 約30分 |
| 二次試験 | 英語での面接 | 約8分 |
一次試験のリーディングは、次の3つの形式です。
- 短文の語句空所補充(単語・熟語)
- 長文の語句空所補充
- 長文の内容一致選択
ライティングは、2024年度から2題になりました。
- 要約問題:英文を読んで、60〜70語で要約する
- 意見論述:与えられたトピックについて、120〜150語で自分の意見を書く
リスニングは、次の3つの形式です。
- 会話の内容一致選択
- 文の内容一致選択
- Real-Life形式の内容一致選択(実際の生活の場面を想定した問題)
二次試験の面接では、次のような流れで英語の力が確認されます。
- 自由会話(あいさつや簡単な質問)
- 4コマのイラストを見て、ストーリーを説明する
- イラストに関する質問に答える
- カードのトピックに関連した、社会的な話題についての質問に答える
2024年度リニューアルで変わったこと
2024年度第1回から、準1級は次のように変わりました。古い参考書や過去問を使うときは注意が必要です。
- リーディングの問題数が41問から31問に減った(単語問題と長文問題の一部が削除)
- ライティングに「要約問題」が加わり、2題になった
- 二次試験の最後の質問(No.4)に、話題を導入する文が加わった
- 筆記試験の時間は90分のまま変わらない
リーディングの問題が減ったぶん、ライティングの比重が大きくなったのが大きなポイント。とくに要約問題は、小学生にとって新しい壁になりそうです。
合格点の目安
英検は、正解数ではなく「英検CSEスコア」で合否が決まります。準1級の合格基準は、次のとおりです。
| 試験 | 合格基準スコア | 満点 |
|---|---|---|
| 一次試験 | 1,792点 | 2,250点(リーディング・ライティング・リスニング各750点) |
| 二次試験 | 512点 | 750点 |
3技能のスコアは同じ配分なので、どれかひとつが極端に低いと不合格になることも。苦手な技能をつくらないことが大切です。
試験の方法は?
英検には、紙で受ける従来型と、パソコンで受ける英検S-CBTがあります。それぞれの特徴は、こちらの記事にまとめています。

英検S-CBTの受け方や、実際に受けた感想はこちら。

最新の試験内容や検定料は、必ず英検の公式サイトで確認してください。
小学生でも英検準1級に受かる?
受かることは十分に可能です。ただ、ハイレベルな英語力が求められるので、しっかりした準備は欠かせません。目安としては、小学校高学年以上がおすすめです。
インターにずっと通っている子でも、4技能をまんべんなくでき、医療や経済などの社会的な話題を少しでも理解できないと、合格は難しいのが実情。2級と準1級のあいだには、かなり大きな差があります。
さらにリニューアル後は、要約問題が加わりました。長い英文の要点をつかんでまとめる力は、小学生にはまだ難しいことも。英語力だけでなく、日本語での「読んでまとめる力」も合格のカギになりそうです。
英検準1級を持っているといいことは?
英検準1級は、高い英語力の証明になります。受験の場面で優遇されることも多く、持っていて損はない資格です。
- 中学受験・高校受験で、加点や英語試験の免除などの優遇を受けられる学校がある
- 大学入試でも、英語の外部試験として活用できる場合がある
- 塾や英語教室で、レベル分けやクラス編成の目安になる
- 子ども自身の大きな自信になる
優遇の内容は学校によって大きく異なるため、志望校の募集要項で必ず確認してください。
英検準1級の勉強法
準1級では、4技能をまんべんなく伸ばす必要があります。意味がわかりにくい単語もたくさん出てくるので、日本語に訳すより、英語のまま理解するほうがわかりやすいことも多いです。
リスニング力の向上
ネイティブスピーカーの英語を聞く機会を増やし、音声教材や英語のポッドキャストなどを活用しましょう。過去問を何度も聞くのも効果的。オンライン英会話もおすすめです。
リーディングの練習
ニュースや雑誌の記事を読んで、社会的なテーマの英文にふれる習慣をつけましょう。Raz-Kids(ラズキッズ)などの読み物アプリや、英語の本を普段から読むのもおすすめです。
ライティング|意見論述の練習
意見論述は、英検用の書き方の「型」があるので、対策は必須。「意見→理由2つ→まとめ」の型を覚えて、いろいろなトピックで書く練習をくり返しましょう。毎日、英語で短い日記を書くのもおすすめです。
ライティング|要約問題の対策
新しく加わった要約問題は、英文の要点をつかみ、自分の言葉で言いかえる力が必要。次のような手順で練習するのがおすすめです。
- 段落ごとに、いちばん大事な一文を見つける
- 本文の表現をそのまま写さず、別の単語や言い方に言いかえる
- 60〜70語におさまるように、具体例や細かい情報はけずる
書いた要約は、ChatGPTなどのAIに見てもらうのもひとつの方法。「英検準1級の要約として添削してください」と頼むと、言いかえの例や文法の間違いを教えてくれます。ただし、採点基準どおりとは限らないので、最終的には参考書の模範解答と見くらべて確認しましょう。
スピーキングの練習
ネイティブスピーカーとの会話や、オンライン英会話でスピーキング力をのばしましょう。過去問で、どのくらいの瞬発力が必要かを知っておくことも大切です。
CASECで実力を確認する
今の英語力が、英検やTOEICでどのくらいのレベルかがすぐにわかるCASEC(キャセック)もおすすめ。自宅のパソコンで受けられるので、英検の前の力試しにぴったりです。

英検対策ができるオンライン英会話
英検対策ができるオンライン英会話はたくさんありますが、コスパのよい代表的なスクールを紹介します。英検の前の月に、無料体験で二次試験の面接練習をしてみる、という使い方もおすすめです。
QQイングリッシュ
英検の二次試験対策が、準1級まで受けられます。子どもの指導に慣れた先生が多く、楽しくレッスンを受けられるのが魅力です。

ネイティブキャンプ
英検の二次試験対策が、準1級まで受けられます。レッスン受け放題なので、面接練習を何度もくり返せるのがうれしいポイントです。

スマイルゼミも英検準1級対策ができた!
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使ってよかった英検準1級のおすすめ参考書
参考書は、必ず2024年度のリニューアルに対応した最新版を選びましょう。古い版には要約問題が入っていないので注意が必要です。
英検準1級 でる順パス単(旺文社)
準1級の対策は、まず単語から。準1級は単語のレベルが一気に上がるので、ここを固めないと長文も要約も読めません。いま挑戦中の次女も、まずはこの一冊で単語を固めているところです。音声アプリに対応しているので、耳からも覚えられます。
7日間完成 英検準1級 予想問題ドリル(旺文社)
英検対策といったら、まずはこの教材。過去問をもとにポイントがまとまっていて、とても使いやすい一冊です。音声アプリに対応しているので、スマホで手軽にリスニングの練習ができます。これだけでも大丈夫なくらい、しっかりまとまった良本です。
英検S-CBT専用 英検準1級予想問題ドリル(旺文社)
英検S-CBTを受けるなら、やっておきたい予想問題ドリル。本番と同じ形式で練習でき、採点もされるので、どこが弱いのかがよくわかります。とくにスピーキングは録音時間が短いので、事前に練習しておくのがおすすめです。
英検のプロと一緒!つきっきり英検準1級(旺文社)
講義がわかりやすく、子どもがひとりで進められる教材。ポイントがつかみやすいのも魅力です。ただ、わが家が使った版ではライティングの問題が1問だけだったので、別にトレーニングが必要でした。
英検準1級をひとつひとつわかりやすく。(学研)
英文法の説明がとてもわかりやすく、長女のときは子どもに説明するのに使いました。次女も、パス単と並行してこの本で基礎を固めています。ただ、小学生には難しい言葉も多いので、親のサポートは必須です。
DAILY25日間 英検準1級集中ゼミ(旺文社)
こちらもよくまとまった本ですが、小学生には難しかったようで、わが家ではあまり使いませんでした。中学生以上なら、計画的に進めやすい一冊です。
英検準1級要約・英作文50日マラソン
準1は英文が難しいですが、ここを攻略しないことには合格はない。ということで少しずつすすめています。
わが家の取り組み|英検準1級合格への道
長女のとき(リニューアル前)
まずは、よさそうな参考書を5冊取り寄せて、それぞれの本から苦手なところや、わかりやすそうなところを抜き出して勉強しました。
- 中心に使ったのは「7日間完成 英検準1級 予想問題ドリル」
- わからない問題は「英検準1級をひとつひとつわかりやすく。」で解説
- 「つきっきり英検準1級」は子どもが自分で進める
- 「英検S-CBT専用 予想問題ドリル」で本番形式の対策
- ときどきオンライン英会話で英検対策のレッスンを受講
決して平たんな道のりではありませんでした。参考書でなんとなくわかっていても、過去問ではなかなか合格点がとれず。得意のスピーキングも、瞬発力が足りずにタイムオーバーになったり、何も答えられずに終わったりすることが多かったです。
リーディングも、とにかく単語が難しく、日本語訳を見てもかえってわからないことも。英語のまま理解できるように、一緒に調べながら進めました。「簡単な英語で説明してくれるテキストがあれば」と何度も思いましたね。そもそも小学校低学年では、問題文が読めません(笑)。
そこで、技能ごとに目標を決めてトレーニングしました。
- リスニング:取りこぼさない
- スピーキング:すぐに答える瞬発力をつける
- リーディング:単語を増やす
- ライティング:書き方の型をたたきこむ
最終的には、1週間の詰め込みで乗り切ったんですけどね。
なお、長女が受験したのは2024年度のリニューアル前。今は要約問題が加わっているので、ライティングの対策には、当時よりも時間をかけるのがおすすめです。
いま次女が挑戦中(リニューアル後)
そして今、次女がリニューアル後の準1級に挑戦しています。長女のときの反省から、いきなり過去問に入るのではなく、まずは土台づくりから始めました。
- 「でる順パス単」で、まずは単語をしっかり固める
- 「英検準1級をひとつひとつわかりやすく。」で、文法と問題の解き方の基礎を確認する
- ライティングと要約を英検準1級要約・英作文50日マラソンで同時進行
- 基礎が固まったら、予想問題ドリルで要約問題と本番形式に慣れていく
長女のときに苦労したのは、単語の難しさと、問題文を読み切る力。次女には、そこを先に固めてから過去問に進んでもらう作戦です。結果や、要約問題の対策で工夫したことは、受験後にこの記事で追記します。
まとめ|英検準1級は計画的な準備で小学生でも合格できる
小学生の英検準1級合格は大きな挑戦ですが、効果的な勉強法と、自分に合った参考書を使えば、目標は達成できます。
- 準1級は大学中級程度。2級との差は大きい
- 2024年度から要約問題が加わり、ライティングが2題に
- 3技能のバランスが大切。苦手な技能をつくらない
- 参考書はリニューアル対応の最新版を選ぶ
- まずは単語と文法の土台を固めてから、本番形式の問題に進む
- 二次試験はオンライン英会話で面接練習をくり返す
ぜひ計画的に進めて、英検準1級の合格を目指してください。
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