【STEM教育比較】日本と海外のプログラミング教育の違い&家庭での対策

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【STEM教育比較】日本と海外のプログラミング教育の違い&家庭での対策
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「日本の学校って、プログラミングの授業ちゃんとやってるの?」と気になっていませんか。

小学校でプログラミング教育が必修になって数年。それでも、子どもに聞くと「Chromebookでたまにやるくらい」「マイクラみたいなのをやった」という答えが返ってくることも多いはずです。

この記事では、日本のプログラミング教育の今と、シンガポールやタイなど海外のSTEM教育の違いをわかりやすく比べます。家庭でできることもまとめたので、ぜひ参考にしてください。

目次

そもそもSTEM教育とは

STEM(ステム)は、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、数学(Mathematics)の頭文字をとった言葉です。ここにアート(Art)を足して、STEAM(スティーム)と呼ぶこともあります。

ポイントは、教科をバラバラに学ぶのではなく、「自分で考えて、作って、試す」こと。プログラミングは、その中心にある学びのひとつです。

日本のプログラミング教育の今

2020年度から小学校で必修化。でも専用の教科はなし

日本では2020年度に小学校でプログラミング教育が必修になり、2021年度に中学校、2022年度に高校へと広がりました。

ただし小学校には「プログラミング」という教科はありません。算数で図形を描く、理科で電気の仕組みを動かすなど、ほかの教科の中で少しずつ取り入れる形です。文部科学省も、目的はプログラミング言語を覚えることではなく、筋道を立てて考える力(プログラミング的思考)を育てることだとしています。

そのため、どれくらい授業でやるかは学校や先生によって差が大きいのが現状です。「日本はあまりやっていない」と感じるのは、このしくみが理由のひとつです。

小学校はゆるめ、中学・高校で一気に本格的に

ところが中学・高校に上がると、内容はぐっと本格的になります。親世代の中学の「技術」といえば、はんだごてで電子工作をしたり、木で本棚を作ったりした記憶がある人も多いのではないでしょうか。

今の中学の技術では、コンピューターが情報を「0」と「1」で表す2進数のしくみや、ネットワーク、プログラミングで機械を動かす学習まで扱います。

高校の「情報I」は必修、しかも共通テストに出る

さらに大変なのが高校です。2022年度から「情報I」が全員必修になり、2025年1月からは大学入学共通テストにも「情報I」が加わりました。国立大学の多くが受験生に課していて、もう「やっておけばいい教科」ではなく、受験で点を取らなければいけない教科になっています。

情報Iで学ぶのは、主に次の4つの分野です。

  • 情報社会の問題解決:情報モラル、著作権、セキュリティ
  • コミュニケーションと情報デザイン:わかりやすく伝える表現やデザイン
  • コンピューターとプログラミング:2進数、しくみ、プログラムの読み書き
  • 情報通信ネットワークとデータの活用:ネットワークのしくみ、データの分析

共通テストの情報Iは60分・100点満点。長い問題文を読み、プログラムの動きを追い、表やグラフからデータを読み取る力が求められます。平均点は、初回の2025年が約69点、2026年は約57点と大きく下がりました。2026年は、2進数や16進数を変換する問題に時間を取られた受験生が多かったといわれています。

つまり、小学校ではふんわり、中学・高校でいきなり難しくなるのが日本の流れ。高校に入ってから一から始めると苦労しやすいので、小学生のうちに「プログラミングって楽しい」と思える体験をしておくことが、あとで大きな差になります。

1人1台の端末は配布済み。Chromebookが6割

道具の面では、日本はかなり整っています。国の「GIGAスクール構想」で、小中学生に1人1台の端末が配られました。今進んでいる入れ替えでは、ChromeOS(Chromebook)が約6割を占める見込みです。

授業では、ブロックを組み合わせて動かす「スクラッチ(Scratch)」や、学校向けの「マインクラフト教育版(Minecraft Education)」などが使われることがあります。子どもが「マイクラみたいなのをやった」と話すのは、このためです。

2028年度から「情報」の学びが本格化する予定

今、国は次の学習指導要領で情報教育を大きく強化しようとしています。2026年夏に示された案では、次のような方針です。

  • 小学校:「総合的な学習の時間」の中に「情報」の領域を新設、2028年度から先行実施
  • 中学校:技術・家庭科を分け、「情報・技術科」を新設、2029年度から先行実施
  • 授業でのAI活用を初めて明記、高校卒業までにAIやデータを使いこなせる力が目標

まだ案の段階ですが、日本もこれから一気に変わっていく時期といえます。

海外のSTEM教育はどう違う?

シンガポール:国が後押しするコーディング授業

シンガポールは、国全体でデジタルに強い人を育てる方針です。公立小学校の高学年向けには、国の機関が用意した10時間のプログラミング授業「コード・フォー・ファン(Code for Fun)」があります。2025年からはAIを学ぶ授業も最大10時間加わりました。

ただし、このプログラムは学校が申し込んで参加するしくみです。どこまで力を入れるかは学校ごとに違い、ロボットやコーディングのクラブが充実している学校もあれば、決められた授業だけという学校もあります。

タイ:小学1年生から「コンピューティング科学」

タイでは2018年から、小学1年生から学ぶ「コンピューティング科学(Computing Science)」が理科・技術の中に加わりました。小さいうちは、パソコンを使わずにカードや体を動かして順番を考える授業から始めるのが一般的です。

国のカリキュラムには入っているものの、実際の授業は学校によって大きく差があります。設備や先生がそろったバンコクの私立校と、地方の学校とではまったく別物と考えたほうがよさそうです。

インターナショナルスクール:作って発表するプロジェクト型

インターナショナルスクールでは、学校によって内容はさまざまですが、ロボットやものづくりを使ったプロジェクト型の授業が多く見られます。「課題を見つける→作る→試す→発表する」までを、チームで進めるのが特徴です。

放課後のクラブ活動でロボティクスやコーディングを選べる学校もあり、好きな子はどんどん深められる環境です。

日本と海外の違いを比べてみると

日本シンガポールタイ
始まり2020年度に小学校で必修化国の授業プログラムで高学年から2018年から小学1年生で導入
学び方算数や理科など各教科の中で専用の授業でコーディングやAI理科・技術の中の専用の学習
特徴考え方を育てることが中心ロボットなど手を動かす体験パソコンなしの授業から段階的に
学校による差大きい大きい(参加は学校の申し込み制)大きい(都市と地方で特に差)
これから2028年度から「情報」の学びが本格化予定AIの授業を拡大中–

こうして比べると、国としてのしくみには違いがありますが、どの国も「実際に何をどれだけやるかは学校しだい」という点は同じです。海外だから進んでいる、日本だから遅れている、とひとくくりにはできません。

だからこそ、学校まかせにせず、家庭で子どもの興味を広げてあげることが大切になります。

家庭でできるプログラミング・STEM体験

学校だけでは物足りないと感じたら、家庭で少しずつ足していくのがおすすめです。

  • スクラッチ(Scratch):無料で使えるブロック型プログラミング、学校の端末でも使える
  • マインクラフトを使ったオンライン教室:好きなゲームから入れるので続けやすい
  • ロボット教室:組み立てて動かす体験で、ものづくりの楽しさを実感
  • マイクロビット(micro:bit)などの小さなコンピューター:光や音を自分で動かす体験

大切なのは、早くたくさんやることより「楽しい」「やってみたい」という気持ちを育てること。帰国後に学校の授業とのギャップを感じている子にも、家庭での体験が自信につながります。

おうちで始めやすいプログラミング教材2選

教室に通うのが難しい家庭でも、自宅で自分のペースで進められる教材があります。タイプの違う2つを紹介します。

Z会プログラミング講座は、通信教育のZ会によるプログラミング講座です。年長〜小学2年生向けの入門講座のほか、小学1〜4年生向けにはブロック型ロボット教材「クーブ(KOOV)」を使って、組み立てて動かしながら学ぶ講座もあります。ひらめき・組み立て・試行錯誤の力をじっくり育てたい家庭向けです。

  • 対象:年長〜小学生(講座により異なる)
  • 学び方:自宅で取り組む通信教育、教材キットやタブレットを使用
  • 向いている子:手を動かしてものづくりが好きな子、コツコツ型の子

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デジタネは、小中学生向けのオンラインプログラミング教材です。マインクラフトを使ってプログラミングを学ぶ「マイクラッチ」をはじめ、ロブロックス(Roblox)やスクラッチなど、子どもになじみのあるゲームから入れるのが魅力。好きな時間に自分のペースで進められ、14日間の無料体験もあります。

  • 対象:小学生・中学生
  • 学び方:オンラインで好きな時間に受講、予約不要
  • 向いている子:マイクラなどゲームが好きな子、まず気軽に試したい子

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まとめ

日本のプログラミング教育は、道具はそろっているものの、授業の量や内容は学校によって差があるのが今の姿です。一方で、2028年度からは「情報」の学びが本格化する予定で、大きく変わろうとしています。

  • 日本:2020年度に必修化、ただし小学校は専用の教科がなく各教科の中で実施
  • 中学・高校で一気に本格化、高校の「情報I」は必修で共通テストにも出題
  • シンガポール:国の授業プログラムでコーディングとAIを学ぶ
  • タイ:小学1年生から「コンピューティング科学」を学ぶ
  • 家庭では、スクラッチやマイクラ、ロボット教室で「楽しい」を育てるのが近道

海外と日本、どちらがよいというより、それぞれのよさを知って家庭で上手に足していくことが大切です。

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この記事を書いた人

タイとシンガポール13年の海外生活を経て、「わたしと子どもの世界を広げる旅と教育」をテーマに発信中。 4児ママならではの視点で、親子で100%楽しめるアジア子連れ旅行のコツ、教育移住、気になる帰国子女教育について実体験ベースで更新しています。

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