タイの伝統工芸品として名高い、きらびやかで美しいベンジャロン焼き。バンコクのお土産屋さんでもよく見かけますが、実は憧れの窯元「ピンスワン」では、自分好みのデザインでオーダーメイド注文ができるのをご存知でしょうか。
世界に一つだけのとっておきの記念品を手に入れるために、名門工房ピンスワンの紹介から、自宅にいながら注文できる具体的なオーダーの流れ、2026年現在の最新の決済・連絡事情、事前に知っておきたいマナーや注意点まで、体験談を交えて詳しくまとめました。
ちょんぷータイにいる頃からずっと「いつかは……!」と夢見ていたピンスワンでのオーダー。職人技が光る色見本を目の前にして、どれにしようか迷う時間そのものが、今でも忘れられない最高に贅沢な思い出です!
王室御用達の名門「ピンスワン」について

数あるベンジャロン焼きの窯元のなかでも、アムパワーの近くに工房を構える「ピンスワン(Pinsuwan Benjarong)」は、タイ王室からもその高い技術を認められている特別な名門工房です。
ベンジャロン焼きの歴史は古く、17世紀ごろのアユタヤ王朝時代にまで遡ります。もともとは中国から伝わった色絵食器技法に、タイ独自の緻密な図柄や鮮やかな色彩が融合。王室御用達の高級陶磁器として、一族や限られた特権階級のためだけに発展してきました。
初期のベンジャロン焼きは金を使わない絵付けが主流でしたが、約200年前のラマ2世の時代に豪華な金彩が施されるようになり、現在の息をのむような気品あるスタイルが確立。まさにタイの歴史とプライドが詰まった、非常に長い伝統を持つ至高の工芸品です。
そんな敷居の高いピンスワンですが、実は個人でのオーダーメイド注文を1点から受け付けてくれます。さらに、条件さえ合えばアムパワーの工房まで行かなくても、バンコク・スクンビットの自宅や指定場所までわざわざ出向いて商談をしてくれるという、嬉しい柔軟な対応も人気の理由です。
工房の場所とアクセス
ピンスワンの緑豊かな美しい工房は、週末のナイトマーケットで有名なアムパワーから、トゥクトゥクやタクシーで約10分ほどの長閑な場所に位置しています。
バンコクのスクンビット中心部からは、車で片道1時間20分ほどの距離。少し遠く感じるかもしれませんが、現地の工房まで足を運ぶと、邸宅のような敷地内で数多くの素晴らしい作品サンプルや実際の制作風景を直接目にすることができます。
自宅でも完結!ピンスワンオーダーの詳しい流れ
「王室御用達だし、最低購入額が高そう」「大人数でのまとめ注文しか無理なのでは?」という噂を聞くこともありますが、全くそんなことはありません。電話やSNSで丁寧に相談をすれば、個人向けの単独オーダーでも本当に快く対応してもらえます。
実際の注文は、まず電話でスタッフの方にアポイント(予約)を取ることからスタート。ピンスワンの担当者がスクンビット方面へ納品や用事で出てくるタイミングに合わせて、こちらの希望日程と調整をしてくれます。
現在は公式LINE(ID: @pinsuwan)からメッセージや画像で細かなデザインの打ち合わせを進める形が主流になっているため、語学力に自信がない方でもテキストで落ち着いてやり取りができて安心です。

その際、あらかじめ「スタバ風のデザインが良い」「マグカップを作りたい」など、希望のアイテムやイメージを伝えておくと、商談当日にたくさんの実物サンプルをカバンに詰めて自宅まで持ってきてくれます。

目の前にずらりと並ぶ色見本やタイタイとした繊細な絵付けは、息をのむほどの美しさ。ピンスワンは光沢を抑えたモダンな「マット質感」の色合いが特に有名で、あの最高級ホテル「マンダリンオリエンタルバンコク」の客室やアフタヌーンティーでも実際に使用されているほどの一級品です。

ベースとなる白磁のデザインも、スタバの既製品コラボよりさらにシンプルですっきりとした形状を選ぶことができ、自分の手にしっくり馴染む理想の形をじっくり吟味できます。


気になるお値段の目安ですが、スターバックスの店頭で販売されていた限定コラボマグが約1,900バーツだったのに対し、ピンスワンの直接オーダーであれば1,600バーツから作ることが可能。名門のオーダーメイドでありながら、本家コラボより少しお得に手に入るのも驚きです。


ベースの色や伝統的な文様パターンを自分の好みでパズルのように自由に組み合わせられるため、家族の人数分をそれぞれ色違いで揃えたり、底面や側面にタイ文字で家族の名前や記念日を入れてもらうことも。世界にたった一つしかない、特別なタイ在住の思い出の品が完成します。
気になるピンスワンの価格帯!あのスタバ風デザインのリアルな値段
職人さんの手作業による細密な絵付けが施されている、最高峰のピンスワン・ベンジャロン。お土産屋さんで見かける一般的なベンジャロン焼きに比べると贅沢な価格帯ですが、今も現地価格を維持してくれています。
日本で購入しようとするとティーカップ1客で2万円前後することも珍しくありませんが、現地ツアーや工房で直接オーダーする場合のサイズ別目安(蓋付きボウルなど)は以下の通りです。※あくまで一例
- 3インチ(約7.6cm):約2,500 THB〜
- 4インチ(約10.1cm):約3,000 THB〜
- 5インチ(約12.7cm):約3,500 THB〜
- 6インチ(約10.1cm):約4,000 THB〜
大人気の「スタバコラボ風デザイン(マット仕上げ)」のマグカップなども、工房ならロゴなしの同デザインで約1,600 THB〜(当時のスタバ店頭価格は1,900 THB)と、本家より少しお得にオーダーできるのが魅力。一生ものの特別な記念品にぴったりな、価値あるお値段です。
現地オーダーの盲点?海外配送を頼むときの注意点
「日本で買うより断然お得!」と感じるピンスワンの現地価格。ですが、日本や海外の自宅への配送(Worldwide Shipping)を依頼する場合には、少し注意しておきたいポイントがあります。
本体価格とは別に「国際送料」と「関税」が必須
ピンスワンの器は非常に繊細な割れ物。そのため、海外発送の際は頑丈な木箱や厳重な梱包で発送されます。
その分、本体代金とは別に以下のコストがドカンと上乗せされるケースも少なくありません。
- 国際配送料:厳重梱包のため、送料だけで数千円〜1万円近くかかることも
- 関税・消費税:商品が自宅に到着した際、別途支払いが発生する可能性
一番お得なのは「タイ国内での直接受け取り」
もしタイ滞在中に工房へ直接足を運べる方や、タイミングを合わせてバンコク市内の滞在ホテルまで届けてもらえる場合は、「タイ国内での直接手渡し」が文句なしに最安ルートです。
海外配送を頼む場合は、トータルでいくらになるのか事前に公式LINEやメールで見積もりをしっかり確認しておくのが安心。予算をあらかじめ把握して、納得のいくお買い物を楽しんでくださいね。
失敗しないために!オーダー時の3つの注意点
ピンスワンでの個別オーダーは非常に魅力的ですが、お互いに気持ちよく取引をするために、いくつか覚えておきたいローカルルールとマナーがあります。
注意点1:見学・冷やかしだけの出張予約は不可
わざわざバンコク・スクンビットまで重いサンプルを抱えて出向いてもらう場合は、「何らかのアイテムを注文すること」が前提のサービスです。既に注文を決めているお友達の商談に便乗して一緒にサンプルを見せてもらうのはOKですが、「買うかどうか分からないけれど、とりあえず実物を見てみたい」というだけの理由で出張を依頼するのはマナー違反。見学のみを希望する場合は、直接アムパワーの工房へ足を運びましょう。
注意点2:完全手作りのため納期に余裕を(日本郵送も相談可)
注文を受けてから熟練の職人さんが一本一本手筆で絵付けを行うため、手元に届くまでにはどうしても時間がかかります。時期にもよりますが、通常時の納期は1か月ほどが目安。
ただし、ギフトシーズンや注文が混み合う時期には完成まで4か月以上かかることも珍しくありません。本帰国や一時帰国のタイミングに合わせたいなど、日程が迫っている場合は、最初の段階で「〇月までに受け取りたい」と必ず相談してみてください。万が一、本帰国までに焼き上がりが間に合わなかった場合や、日本から追加で特注したい場合でも、個別で国際郵便(EMSなど)による日本への発送対応を相談できるのも心強いポイントです(※送料・関税は自己負担となります)。
注意点3:注文時のデポジットが必要(キャッシュレス決済対応)
オーダーが正式に確定した時点で、まず前払い金(デポジット)として一部を支払い、注文品が手元に完成して受け取る際に残りの残額を支払うシステムになっています。以前は現金のみの扱いが主流でしたが、現在はタイで広く普及している銀行アプリからのQRコード送金(PromptPay)でもスムーズに決済が可能です。当日に無理して高額なキャッシュを持ち歩く必要がないのは安心ですね。
商品が焼き上がって完成すると、LINEや電話などで担当者から連絡が入ります。もし予定の納期を過ぎても連絡がないなど心配な場合は、こちらから優しくメッセージを送ってみても大丈夫です。
ピンスワンの公式問い合わせ先
Pinsuwan Benjarong Factory(ピンスワンベンジャロン)
住所:32/1 Moo7, Bangchang, Ampawa, Samutsongkram 75110
電話:034-75-1322
オーダー問い合わせ先(携帯):+6689-136-6059(英語・タイ語対応可)
Eメール:pinsuwan@pbenthailand.com
営業時間:8:00〜17:00
定休日:日曜日
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LINE:@pinsuwan
実際にオーダーしてみたリアルな感想
「自分好みの組み合わせを選ぶ」という贅沢なオーダーメイドのプロセスそのものに大満足し、手元に届いた時はその美しさに本当に感動しました。
……が、現実的な我が家のリアルをお話しすると、子どもたちがまだ小さいうちは、万が一にもガシャーンと割られるのが怖すぎて、普段使いにはとてもできず、現在は食器棚の特等席で安全にディスプレイされた「お飾り」状態になっているのが実情です(笑)。
日常的にガシガシ使うのには少し度胸がいりますが、それでも、見るたびにうっとりするような気品と美しさはまさに一生もの。タイで過ごした大切な日々の記憶や、楽しかった暮らしの思い出がギュッと詰まった、我が家にとってかけがえのない宝物になっています。
お値段も決して安いお買い物ではないからこそ、ご自身のライフスタイルや予算、使い道を事前によくイメージして、ぜひ後悔のないお気に入りの組み合わせを見つけてみてくださいね。
まとめ:タイでの思い出を最高のカタチに
今回は、タイを代表する最高峰の窯元ピンスワンでのベンジャロン焼きオーダーメイドについてご紹介しました。
バンコクの喧騒から少し離れた伝統の技を、自宅にいながら、さらにLINEやQR決済など便利な現代の方法を取り入れつつ、自分好みのカスタマイズで手に入れられる機会はそう多くありません。タイ滞在の特別な記念品や、大切な人への節目のお祝いに、ぜひ素敵なオーダーメイドの世界を一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
旅行の通信準備は出発前に済ませておくと安心です。



