楽しいバンコク生活の中で、乾季に年々ひどくなり
最もしんどくて嫌なのがこの空気の悪さです。
アレルギー体質でもないしと思っていたんですが、5年目くらいから
限界値を超えたみたいでしたね。
昨年はかなりひどく、アトピー性皮膚炎のように肌が赤くはれたり
目も鼻も体もかなりかゆくて、
マスク・メガネでないと外に出られませんでした。
バンコクの大気汚染が問題となる時期と原因
毎年、乾季(11月~2月)になると大気汚染が深刻化するようになりました。
排気ガスだけでなく、工場からの煙やすす、粉じんなどが原因のよう。
2019年の2月にはチェンマイ県や周辺地域に加え、ラオスやミャンマーでの
焼畑による煙害があり、世界最悪のレベルの大気汚染が大問題となりました。
2020年も2月にはAQI200を超える日が続き、この時期の運動会が中止になったり
外に出られない日が続きました。
PM2.5はなぜ体に悪いのか?
サミティベート病院HPによると、
PM2.5は、粒子の大きさが非常に小さいため、人体に取り込まれやすいため注意が必要です。下記に様々な物質の大きさを示します。(μm = マイクロメートル。1mm = 1000μm)
イエダニ 600~1000μm
ヒトの髪(直径) 70 μm
スギ花粉 20~40μm
カビ 2~10μm
細菌 0.5~5μm
PM2.5 2.5μm以下
PM2.5の粒子はスギ花粉や細菌よりもずっと小さいということが分かります。ある程度の大きさの物質であれば、鼻や喉の粘膜さらに鼻毛によって体内への侵入が防がれますがPM2.5は非常に微細な物質であるため、人間の身体の機能では侵入が防げず、肺の奥深くにまで入り込みやすいのです。さらに問題なのがPM2.5は人体に有害な物質だと言うことです。
サミティベート病院HPより
このようにPM2.5はとても小さい物質なんですね。
肺の奥まで入り込むというのはとても恐ろしいです。
どういう健康被害が起こる?
PM2.5粉塵はとても小さく気管支や肺に簡単に入り込みさまざまな健康被害を
引き起こします。
通常よくあるのは、くしゃみ、鼻水、咳、痰、目や鼻、皮膚のかゆみ
他にも動機、息切れ、胸痛、頭重感、疲労感、不安感などを引き起こすとされています。
その他重くなってくると例えば、
- 呼吸器へのリスク…ぜんそく、気管支炎
- 循環器へのリスク…不整脈、心臓病など
- 脳へのリスク…脳血栓、虚血症、脳卒中、脳出血など
などが起こります。
持病がある方や、高齢者、乳幼児、妊婦さんなどは特に注意しないといけません。
基準値ってどのくらい?
私たちが健康に暮らすために維持することが望ましいPM2.5の環境基準は、
1年平均値が 15µg/㎥以下であり、かつ、1日平均値が 35µg/㎥以下であること
(平成21年9月設定)環境省HPより
なんだそう。
バンコクでは、AQIの値が100以下というのが一つの目安ですね。
しかし、150を超える日が多く、朝起きると霧がかかったように真っ白な景色で
300近いなんてこともあります。
バンコクの大気汚染情報はどこで見る?
こちらのサイトでチェックできます。
Bangkok Air Pollution: Real-time Air Quality Index (AQI)
https://aqicn.org/city/bangkok
IQ Air.com
https://www.iqair.com/thailand/bangkok
毎日チェッしましょう
どうやってPM2.5をふせぐ?
PM2.5対応(N95)のマスクをする
PM2.5対応の不織布マスクがベストです。
サージカルマスクは花粉はブロックできますが、pm2.5はブロックできないので
対応のものがのぞましいです。
布マスクなどの場合は、対応フィルターを付けて隙間が無いように。
布マスク+フィルターは少し弱いような気もします。
いちばんいいのは不織布マスクの隙間がないものです。
3Mから出ている、N95マスク(防塵用みたいなもの)は
着け心地はかなり苦しいですが、守ってくれますよ。
N95マスクは直径0.1 ミクロン以上の飛沫核を95%以上ブロックする
ということです。
ただし、長時間つけているとくらくらしてくるので酸素不足に注意です。
布またはポリエステルのマスク+フィルターでも隙間がないものであれば
おすすめです。
特にこれがおすすめ。
ちなみにコロナウイルスのサイズは0.1ミクロンなので、N95対応マスクが必要と
なりますが実際の感染においてはウイルスそのものの感染よりも、
飛沫からの感染の方がより頻繁ということで
サージカルマスクでも正しく装着すれば、十分に効果があるということになるそうです
窓の開閉もしない
辛いですが、この時期窓の開閉も控えめに。
空気の良い日にさっと開けるにとどめます。
外出を控える、外遊びを控える
今はステイホーム中なのでラッキーなことにひどくなっていないのですが、
外に出ないのが一番です。
近距離でも歩かずに車・タクシーを使うのもよいでしょう。
AQIの値が150を超えたら、外遊びをしない学校も多いです。
外から帰ったらシャワー、鼻洗浄など
これが面倒ですが効果てきめん。
帰ったらすぐうがい手洗いのあとに全部脱いでシャワー‼
それから目の洗浄や鼻洗浄なんかもひどい時は効果があります。
鼻洗浄はやりすぎも気を付けてくださいね。
空気清浄機を回す
空気清浄機を回すのもよいです。
フィルターのメンテナンスも忘れずに‼
ビニールが付いたままだったなんて話も…
デトックスにつとめる
たくさん水を飲む、パパイヤを食べる、パパイヤ茶を飲むなど
排出の方に気を配るのもよいです。
なかなか取り込まないは難しいので、デトックス‼です。
油断せず予防して過ごすべし
自分は影響を受けないなんて思っていても、微粒子なので体に取り込み続けると
悪影響が起こります。
花粉症やアレルギーのように数年たってから発症する人も多いです。
影響を受けにくい強い方ももちろんいますが、
在タイが長い方ほど苦しんでいる印象です。
ぜひできる対策はして、PM2.5をできるだけ取り込まないようにして
乾季を乗り越えましょう。
まとめ
いかがでしたか、今回はバンコク生活の問題点、大気汚染・PM2.5について
お届けしました。
ぜひ意識をして、健康に過ごしましょう。