シンガポールで子育てをしていると、必ずと言っていいほど話題になるのが「日本人学校中学部のグローバルクラス」です。
「名前はよく聞くけれど、実際はどんな授業をしているの?」 「英語がペラペラな子ばかりなのかな?」 「通常クラス(メインストリーム)と何が違うの?」
情報が意外と少なくて、気になっている親御さんも多いのではないでしょうか。
わが家は、子どもをこのグローバルクラスに通わせていました。そこで今回は、実際に子どもを通わせた保護者のリアルな目線から、グローバルクラスの特徴や魅力、進路の相性までを詳しくお伝えします!
ちょんぷー結論から言うととてもお勧めできる環境でした!
シンガポール日本人学校グローバルクラスとはどんなクラス?
グローバルクラスは、シンガポール日本人学校中学部に設置されている特別なクラスです。
日本人学校自体が「海外の日本人学校だから少しゆるやかかな?」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実際は学力面でも英語面でも非常に負荷が高く、鍛えられる環境でもあります。
定期テストと英語での理数授業
大きな特徴のひとつが、学習量の多さです。定期テストは通常クラス(メインストリーム)と同じ日本語の試験を受けるだけでなく、さらに英語での理科・数学の独自試験(Global exam)が上乗せされます。
日頃の授業も、体育・音楽・美術などの実技教科に加え、数学や理科も英語で行われます。日本語で学び直す時間が取られています。数学や理科のアカデミックな用語を両方覚える必要があるため、最初は苦労しますが、この壁を乗り越えることで確かな力がついていきます。
3年間クラス替えなし!濃密な人間関係
もうひとつの大きな特徴は、3年間クラス替えがないこと。
入学から卒業まで同じメンバーで過ごすため、クラスの絆はとても深くなります。「一生懸命やることがかっこいい」というポジティブな空気が流れやすく、互いに切磋琢磨できる絶好の環境です。
独自のプログラム「国際教養ゼミ」
グローバルクラス最大の魅力とも言えるのが、独自のカリキュラムである「国際教養ゼミ」です。
この授業があるため、メインストリームよりも授業数が多くなり、金曜日は下校時刻が1.5時間ほど遅くなります。ですが、その時間を使って体験できる内容は、他では決して得られない貴重なものばかりです。学費もその分高くなります。
グローバルクラスの魅力と具体的な活動内容
グローバルクラスの魅力は、なんといっても英語力と自己表現力が自然に鍛えられることです。
日常的に英語でのプロジェクトやプレゼンテーションをこなすため、3年間を終える頃には、大勢の前で堂々と自分の考えを話す力が驚くほど伸びていることでしょう。
学年ごとのバラエティ豊かなカリキュラム
「国際教養ゼミ」では、学年ごとに非常に刺激的なプログラムが用意されています。
- 1年生:模擬国連 各国の代表となり、英語でディスカッションや交渉を行います。世界中の問題について思考を深める最高の機会です。
- 2年生:NTU(南洋理工大学)開催「Global Link」 世界的な名門大学・NTUで開催されるプレゼン大会に参加します。高校生たちに混ざり、ほぼ自分たちの力だけで英語のプレゼンテーションをやり切る本格的な大舞台です。
- 3年生:受験と将来に向けた準備 受験期に入るため活動自体は落ち着きますが、これまでの経験を生かして効率よく学習を進めていきます。
このほかにも、NUS(シンガポール国立大学)の先生による特別授業や、DUKE-NUSへの訪問、希望者が参加できるオーストラリア・パースへの留学チャンスなど、魅力的な体験が目白押しでした。(その年によって変動あり)
生徒会や応援団などのリーダーシップを発揮する場面に自ら挑戦する子が多いのも、このクラスならではの特徴です。
ここは覚悟が必要!グローバルクラスのデメリット・注意点
魅力的なカリキュラムが多い一方で、環境が特殊だからこその難しさや、入ってから「こんなはずじゃなかった」と感じるポイントも存在します。保護者の視点から、リアルな注意点をお伝えします。
3年間クラス替えなし!逃げ場のない人間関係
最大の注意点は、3年間ずっと同じメンバーで過ごすという点です。
仲が深まりやすい反面、もしクラス内で人間関係のトラブルが生じたり、相性の合わない子と同じグループになってしまったりした場合、クラス替えというリセットの機会がありません。
多感な中学生の時期に、狭く濃いコミュニティで過ごすからこそ、人間関係で悩んだときは精神的な逃げ場がなく、親子ともに精神的なタフさが求められる場面もあります。
親同士の関わりや距離感の濃さ
子ども同士が3年間同じクラスということは、自ずと保護者同士の付き合いも濃くなりやすいということです。
情報交換が活発に行われる良さがある一方で、子ども同士のトラブルが親同士の距離感に影響したり、周囲の熱量や噂話に疲れてしまったりすることも。「適度な距離感を保ちたい」と思っている保護者にとっては、少ししんどさを感じる場面があるかもしれません。
ただし、特段グローバルコースだけが保護者の集まりが多いなどと言うことはありませんでした。
通常テストとの「ダブルパンチ」による過酷な学習負荷
前述の通り、メインストリームと同じ日本語の定期テストに加え、英語での独自試験(Global exam)が課されます。
特に1・2年生のうちは、国際教養ゼミの課題やプレゼンの準備に追われながら、通常テストの勉強もこなさなければなりません。要領よく計画を立てられないと、課題に忙殺されてどちらの成績も中途半端になってしまうリスクがあります。
進学先の傾向と帰国受験との相性
保護者として気になる卒業後の進路と帰国生受験についての相性を解説します。
帰国受験との相性は抜群!
グローバルクラスは、帰国生受験との相性がとても良いと感じています。
- 英語力
- 人前でのプレゼンテーション力
- 自分の考えを表現する発信力
これらは帰国生入試で最も重要視される要素ですが、グローバルクラスでの3年間を通して自然と身についていきます。
また、さまざまなカリキュラムに参加してきたことからもアピールできる材料はたくさんあると感じます。
主な進学先としては、早稲田系列、慶應系列、ICU高校、茗渓学園、立命館宇治などの帰国子女に人気の学校がズラリ。シンガポールに残る生徒は早稲田渋谷シンガポール校へ進学しています。
メインストリームとの違いと選択のコツ
一方で、例年メインストリームクラス(通常クラス)から灘、開成、ラ・サールといった国内の超難関校へ進学する子もたくさんいます。
つまり、「できる子はみんなグローバルクラス」というわけではありません。通常クラスにも優秀な子は山ほどいます。目先の学力だけでなく、お子さんの性格や将来目指したい方向性に合わせてクラスを選ぶのが一番のオススメです。

入試について詳しく知りたい方へ
ここまで、グローバルクラスのリアルな授業内容や学校生活についてお伝えしてきました。
「では、実際の入試はどれくらい大変なの?」 「塾に通わせずに合格を目指すことはできるの?」
と気になった方も多いのではないでしょうか。
実は、グローバルクラスの入試に関する情報は公式HPにもほとんど載っておらず、ネットで調べてもなかなか出てきません。
そこで、わが家が大手塾に通わせず「完全塾なし」で2人の子どもを合格させた実体験と、2022年度〜2025年度の4年分にわたる過去問分析を、有料noteにすべてまとめました!
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まとめ
グローバルクラスは、決して「英語が最初からペラペラな一部のエリートだけのためのクラス」ではありません。
充実したカリキュラムと意識の高い仲間たちに囲まれる3年間を通して、英語力・プレゼン力・折れない心が自然と育っていく、とてもおすすめできる環境です。
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