「海外駐在が決まりました」——
ご主人からこの一言を聞いた瞬間、頭の中は一気に「帯同する?しない?」「行くならいつ渡航する?」という問いでいっぱいになりますよね。
学校のスクールカレンダー、配偶者の仕事、住居、そして引越し手続き……考えなきゃいけないことが山積みで、何から手をつけていいかフリーズしてしまう気持ち、すごくよく分かります。
わが家の場合、タイ(バンコク)からシンガポールへのスライド赴任というタイミングでなんと妊娠が発覚!
渡航を先延ばしにしてもらい、さらに世界的なコロナ禍も重なって、まさに「教科書通りにはいかない」判断の連続でした。
4人の子どもたちを抱えながらの渡航準備は本当に怒涛の日々でしたが、振り返ってみると「整理しておくべきポイント」が明確に見えてきました。
そこで今回は、帯同の選択や渡航タイミングに悩むプレ駐妻さん・駐夫さんに向けて、後悔しないために整理しておきたい3つの論点と判断基準を、わが家のリアルな体験談も交えて分かりやすくまとめました!
「我が家の場合はどうかな?」と考えるヒントとして、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ちょんぷー1回目は産後すぐの娘を抱いてびっくりし過ぎて絶叫。2回目はガッツポーズをした思い出。だいぶ逞しくなりました。

辞令が出たら整理したい3つの論点
辞令が出た直後は、とにかくやることが多すぎて頭の中がパンクしがちです。
まずは落ち着いて、次の3つのステップに分けて考えると頭が整理しやすくなりますよ。
- 帯同するかしないか
- 渡航のタイミング(同時に行くか、後から合流するか)
- 単身期間があるなら、その間どう過ごすか
この3つはすべて連動しています。
「帯同する!」と決めても、ビザの発給スピードや現地の住居探しの都合で「家族同時に渡航」が難しいケースは実は日常茶飯事です。
まずは「帯同する/しない」の方針を固め、その次に「いつ行くか」を考えていく順番で進めるのがスムーズでおすすめです。
帯同やタイミングを考える3つの判断基準
判断基準はご家庭の状況によってさまざまですが、実際に大きな壁になりやすいのは「配偶者自身の仕事」「住居」「子どもの学校」の3点です。
配偶者自身の仕事をどうするか
帯同する側にも自身の仕事やキャリアがある場合、退職するのか、休職制度を使うのか、リモートワーク等で続けられるのかによって判断が大きく変わってきます。
特に「現地で働きながら暮らしたい」という選択肢を考えている場合は、帯同ビザ(配偶者ビザ)の種類によって現地での就労が制限される国も多いため、早めにビザ要件を確認しておく必要があります。
現実は甘くはなく、日本の仕事を続けることは不法就労になりかねません。
住居をどうするか(誰が決めるか)
「旦那さんが先に渡航して後から家族が合流する」場合、住居を夫ひとりで決めることになるケースがとても多いです。
特に会社指定のサービスアパートの契約期限が迫っているなど時間的な制約があると、じっくり内見して選ぶ余裕がないまま決まってしまうことも……。
階数や周辺エリア、日当たり、スーパーへのアクセスなど「これだけは絶対に譲れない!」という条件は、事前にしっかり夫婦で言い合っておくと安心ですよ。
また、現在住んでいる家については、別居手当などが出る場合があります。
実家にお世話になることが可能であればそれが助かります。ちょんぷーはいつも帰ります(笑)
子どもの学校をどうするか(継続か、切り替えか)
今まで通っていた学校と同じ環境(インターなら引き続きインター、日本人学校なら引き続き日本人学校)に通わせるのか、それともこのタイミングで切り替えるのかも大きな判断ポイントです。
(インターと日本人学校どっちがいい?海外駐在ママが後悔しないための学校選び完全ガイドもあわせてご覧くださいね)
学校の種類によって編入・途中入学のしやすさが大きく異なるため、渡航タイミングとも密接に関わってきます。
せっかくだし英語!と思うのは自然なこと。ですがあわせて意識しておきたいのが、インターナショナルスクールの高額な学費と、将来の本帰国を見据えたタイミングです。
国によって学費の差は想像以上に大きく、また「最終的に日本へ本帰国するなら、どの学年で日本人学校へ切り替えるか」もあわせてセットで考えておくと後悔が少なくなります。

渡航タイミングの決め方|同時渡航と後から合流の比較
帯同すると決めたら、次に悩むのが「いつ渡航するか」ですよね。
大きく分けると「同時に渡航する」パターンと、「配偶者が先に渡航し、家族は後から合流する」パターンの2つがあります。
| 同時渡航 | 後から合流 | |
|---|---|---|
| 良い点 | 離ればなれの期間がない 生活立ち上げを一緒にできる | 住居や学校をある程度決めてから動ける、生活のスタートアップが早い 妊娠・出産や受験など事情に合わせやすい 別居手当がもらえるかも |
| 注意点 | ビザ発給や住居契約が間に合わないと足止めされやすい 全ての生活準備が必要 夫は忙しくて慣れるまでは頼りにならないかも | 単身期間が家族の負担になりやすい 学期の途中入学になりやすい ワンオペ渡航の可能性 |
子どもの転校が絡む場合は、本来であれば学期の区切りを意識できると子どもの環境変化のストレスが少なくなります。
ただ、学校の種類によって新学期のスタート時期が異なる点には注意が必要です!
インターナショナルスクールは8月(または1月)が新学期の節目になることが多い一方、日本人学校は日本と同じ4月始業。

転出入が年間を通して多いので、途中で入ることに関する心配は不要な環境です。
(クラスの半分くらい入れ替わります。)
インターから日本人学校へ切り替えるタイミングによっても、ベストな渡航時期が変わってきます。

体験談|コロナ禍での帯同、出産と学期またぎの判断
わが家の場合、タイ(バンコク)からシンガポールへのスライド赴任が決まったまさにそのタイミングで妊娠が分かり、絶対安静になってしまったこともあり渡航を少し待ってもらいました。
さらに世界的なコロナ禍と重なってしまい、通常なら一番気にするはずの「学期の区切り」どころではない状況に……。
結局、日本に一旦帰国し夫はビザが取れ次第すぐにシンガポールへ渡航し、私と子どもたちは落ち着いてから追いかけるという「後から合流」パターンを選択しました。タイの時も同様です。
夫が先に渡航している単身期間中は、ワンオペでの育児や怒涛の渡航手続きに追われる毎日で本当に大変でした。
お互いに時差や現地での生活立ち上げでバタバタしていましたが、写真やビデオ通話で連絡を取り合い、現地の住まいや学校の進捗をシェアし合うことで「離れていても一緒に準備している」感覚を持つように工夫していました。
また、バンコクではインターナショナルスクールに通っていた子どもたちですが、シンガポールでは日本人学校に切り替えました。
理由は大きく3つあります。
1つ目は、いずれ日本へ帰国することを見据えると、日本人学校に移るなら年齢的にも良いタイミングだったこと。
2つ目は、シンガポールのインターの圧倒的な学費の高さです……!(正直、シンガポールでインターに通わせる選択肢は現実的にほぼ検討しませんでした笑)
そして3つ目が、シンガポールの日本人学校は帰国生入試も見据えた学習レベルの高さがあり、学力面で安心して預けられると感じたからです。
住居についても、後から合流する側ならではのほろ苦い(?)失敗談があります。
夫が仮住まいのサービスアパートを出るタイミングに合わせて週末だけで物件を決めることになり、私は実際の住まい選びにまったく関われませんでした。結果、決まったのはなんと「2階」のお部屋!
高層階が苦手な私にとって超高層階よりはマシだったとはいえ、正直「もう少し日当たりや環境を吟味して時間をかけて選んでほしかったな〜」というのが本音です(笑)。
湿気でカビが生えたり、虫が出るってのは半端なかったですね〜。
後から合流される方は、譲れない条件だけでも絶対に事前に念押ししておくことを強くおすすめします!
最終的に、子どもの編入は3学期にあたる1月スタートになりました。
本来なら切りの良い4月に合わせたいところでしたが、当時は渡航制限で「いつ行けるか分からない」時期だったので、「行ける時に行く!」を優先。
振り返ってみると、イレギュラーな非常時に時期にこだわるよりも、状況に合わせて臨機応変に動くしなやかさの方が大切だったなと感じています。
まとめ
帯同するかどうか、いつ渡航するかに「絶対の正解」はありません。
お子さんの年齢や学期のタイミング、ご家庭の事情や体調によって、ベストな選択肢は一人ひとり違います。
大切なのは、判断材料をきちんとテーブルに並べて整理したうえで、家族みんなが納得できる決断をすること。
そして想定外のことが起きた時には、セオリーにこだわりすぎず「動ける時に動く!」という柔軟さを持つことだと、わが家の経験からも実感しています。
渡航前にやっておきたい具体的な手続きやスケジュール感は、こちらの渡航準備チェックリスト記事に詳しくまとめていますので、ぜひあわせてチェックしてみてくださいね!


