「子どもが小さいうちは、海外旅行なんてまだ無理かな」「連れて行っても、どうせ覚えていないし……」
そんなふうに思っていませんか。
我が家はタイ・シンガポールで約13年暮らし、子ども4人を連れてアジアを中心にたくさんの国を旅してきました。2026年春に本帰国した今、ふり返って感じるのは「旅は子どもを確実に育ててくれた」ということです。
この記事では、旅育の意味とメリット、我が家で実践してきたやり方、大家族旅行のリアル、そしてこれまでの旅歴をまとめてご紹介します。
ちょんぷー子どもが小さいからとあきらめなくて大丈夫。小さいうちにこそ、旅に出ることをおすすめします。

旅育(たびいく)とは?何歳からでも始められる学び

旅育とは、「旅することを通じて育つ」こと。旅先での体験から学び、子どもの心や人としての成長をうながす子育ての考え方です。
特別な準備や年齢制限はありません。赤ちゃんのうちは親子でゆったり過ごす時間、小学生になれば計画づくりから一緒に。年齢に合わせて、学べることが少しずつ増えていきます。
旅育の3つのメリット
① 好奇心とチャレンジする心が育つ
旅の計画の時点から「行ってみたい」「やってみたい」という気持ちがふくらみます。旅先では、オフラインならではの体験がいっぱい。
- 習った英語を実際に使ってみる
- 教科書で見た文化財を自分の目で見る
- めずらしいアクティビティに挑戦する
② いろいろな価値観にふれられる
その国の文化や宗教にふれると、「自分の当たり前は、世界の当たり前ではない」と自然に気づきます。歴史的な背景を少し説明してあげるだけで興味がわき、最後は子どものほうが詳しくなることも。
③ 親子ともにリフレッシュでき、家族の絆が深まる
ふだんは忙しくて一日中一緒にいられなくても、旅の間は家族で濃い時間を過ごせます。共通の思い出ができると、「あのときはこうだったね」と何年たっても話題に。家族の絆がぐっと深まります。
我が家の旅育のやり方
出発前:計画づくりに子どもを参加させる
行き先の候補を見せて、子どもにも「やりたいこと」を1つずつ選んでもらいます。自分で選んだ予定があるだけで、旅への意欲がまったく違います。
- 地図で行き先の場所を一緒に確認
- その国のあいさつを1つ覚える
- 自分の荷物は自分で準備
旅先:「自分でやってみる」場面をつくる
レストランで英語で注文してみる、お店の人に道を聞いてみる。ふだんの勉強を実生活で使う、絶好のチャンスです。
我が家の子どもたちは「やってみたい」という気持ちがとても強いので、できるだけ応えるようにしています。心配なこともありますが、安全の範囲で見守ることで、好奇心と自立心が育っていくのを感じます。
帰ってから:日記やフォトブックでふり返る
旅の学びは、ふり返ることでぐっと深まります。帰ってから日記にまとめたり、フォトブックを作ったりすると、記憶にしっかり残るようです。
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我が家もたくさんフォトブックを作って後で見返しています。
年齢別・旅育のポイント
- 0〜2歳:移動は短めに、直行便とホテルの快適さを優先。親子でのんびり過ごすこと自体が旅育
- 3〜6歳:動物・ビーチ・食べものなど、五感で楽しめる体験が中心
- 小学生:計画づくりへの参加、英語での注文、歴史や文化の話がぐっと入る時期
- 中学生以上:行き先を調べて家族にプレゼンするなど、旅の主役を任せる。勉強との両立は日程で調整

旅育で子どもが変わったこと

世界のニュースが「自分ごと」に
海外生活の影響も大きいのですが、旅先での出来事が子どもたちにとって身近なものになりました。
たとえばミャンマーのことがニュースで流れると、「あのときお世話になった人はどうしているかな」「どうしてこうなったんだろう」と、家族で話し合うきっかけになります。
自分の「当たり前」を押しつけない視点
あるとき学校で、同級生が「イスラム教は男女差別があるからかわいそう」と話したそうです。それに対してわが子は、こう答えたといいます。
「ムスリムの友だちは、決してかわいそうではない。自分たちの常識を簡単に当てはめるべきではない」
同級生の意見も、ごく一般的なものだと思います。それでも小学生のうちから幅広い視点を持てることは、何よりの財産だと感じた出来事でした。
「できること」がどんどん増える
わが子たちの初めての刺しゅうは、ベトナムのホイアンでした。「こんなこともできるんだ」と驚いたものです。旅を重ねるうちに、重い荷物を持ってくれたり、下の子の面倒を見てくれたり。すっかり頼もしい戦力になりました。
大家族・複数子連れ旅のリアル

メリット
- きょうだいで育ち合う:やりたいことがぶつかり、ときにはけんかしながら折り合いをつける経験
- それぞれの成長が見られる:大変さも多い分、幸せも人数分
- 広い部屋でゆったり:2部屋かファミリースイートが基本。それでもベッドは狭いのですが(笑)
デメリット
- お金がかかる:国際線は一般的に2歳から子ども運賃、12歳から大人運賃。LCCでも人数分だと格安ではなくなる
- 荷物が増える:特に水着や着替えは人数分でかなりの量
- 体調管理:1人でも体調をくずすと、旅の予定が大きく変わる
- 安全管理:全員がけがや事故なく帰ってくることがいちばん大切
お金や持ち物の工夫は、こちらの記事でくわしくまとめています。

旅先での安全対策は、我が家のルールをこちらで紹介しています。

ちょんぷーの旅育|子連れ旅の旅歴
「旅育をしよう」と決めていたわけではないのですが、結果として旅から得たものはとても大きいものでした。子どもの人数とともに変わってきた我が家の旅をふり返ります。行き先の名前から、それぞれの旅行記に飛べます。
子なし時代

海外旅行にはあまり興味がなく、国内制覇をもくろんでいたころ。旅より買い物の時代でした(笑)
- 日本国内いろいろ(礼文島から竹富島まで)
- ドイツ・フランス・オーストリア・スイス

子ども1人時代
名古屋に住んでいたころ。車であちこち出かけたり、母と新幹線で突然京都へ行ったり。初めての子育てで、旅行はいい気分転換でした。
- 北海道(礼文島・新得・夕張・富良野・帯広など)
- 名古屋から関東・関西へのドライブ旅
子ども2人時代

バンコク生活のスタート。旅行に便利な立地を活かして、「いつ帰るかわからないから」とハイペースで海外旅がスタート。家族旅行の楽しさを知った時期です。

子ども3人時代
子どもの数が大人を超えたものの、3番目が赤ちゃんのうちからコツをつかんで、いろいろなところへ出かけました。
- タイ(カオコー・ピサヌローク・スコータイ・パタヤ・サメット島・サムイ島・リペ島・カオヤイなど)
- ベトナム(ホーチミン・ダナン・ホイアン)
- ミャンマー(ヤンゴン)
- ラオス(ルアンパバーン)
- オーストラリア(パース)
- 日本(ピーチでタイから沖縄・関東)
子ども4人時代〜本帰国
子どもが4人になり、のちにシンガポールへ。上の子の勉強の都合で前ほど頻繁にはいかなくなりましたが、母ひとりで子ども4人を連れて出かけることも。2026年春の本帰国まで、家族でたくさんの景色を見てきました。
- タイ(バンコク・パタヤ・カオラック・プーケット)
- シンガポール(在住中にほぼ制覇)
- マレーシア(陸路でジョホールバル・デサルコースト)
- インドネシア(ビンタン島・バリ島)
- オーストラリア
- 日本(北海道・関東・東北)
ちょんぷー子どもが生まれてからのほうが、圧倒的に旅歴が増えました(笑)。日本からも、まだまだいろいろなところへ行きたいです。

まとめ
旅育は、特別なことをしなくても、家族で旅に出るだけで自然と始まります。
- 旅育は「旅を通じて育つ」こと。何歳からでもOK
- メリットは好奇心・広い視点・家族の絆
- 出発前は計画に参加、旅先は自分でやってみる、帰ってからふり返る
- 大家族旅行はお金と荷物が大変。それ以上に得られるものが多い
子どもと過ごせる旅の時間は、思っているより短いもの。ぜひ、家族で旅に出てみてくださいね。

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